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海とともに、
生きるまち。

みなレポ

岩田 大さん

岩田 大さん

がんばるって気持ちいい!

「いらっしゃい!」
南三陸さんさん商店街の一角から今日も威勢の良い声が響く。
江戸前の気合いの入ったかけ声の主は、東京生まれ、
下町育ちの27歳、岩田大さんだ。

岩田さんの母親の実家は、南三陸町の豊楽食堂。
岩田さんの祖母遠藤とよ子さんが51年切り盛りしてきた。
ラーメンの麺で作る焼きそばは、独特の味わいで南三陸の
人たちに長く親しまれて来た。

6年前、岩田さんは東京から南三陸に移り住んだ。
東向島育ちの岩田さんは、祭りや神輿が大好きな江戸っ子だ。
子どもの頃、夏休みと冬休みには、必ず母親に連れられて南三陸で過ごした。
従兄弟や近所の子どもたちと、海と山を駆けまわった。

高校卒業後、岩田さんは南三陸町に移り住み、
祖母の店を手伝い始めた。いつかこの店を継ごうと思った。
東日本大震災が起こったのは、仙台の調理師学校卒業の1週間前だった。
3月末にたどり着いた南三陸には、慣れ親しんだ祖母の店はもちろん、
何もかもがなくなっていた。

その年の秋、もう80歳に手が届く祖母が、仮設商店街で豊楽食堂を再開したいと言った。
今こそ自分がやるべきときだ。
岩田さんは、商店街オープンの一週間前に修行先から駆けつけ、
それ以来、鉄板と格闘する祖母の隣りで祖母の味を守りたいと日々汗を流している。

岩田さんの担当は、キラキラ丼など海産物を使った震災前の豊楽食堂にはなかったメニューだ。
大阪から豊楽食堂の味を求めて、繰り返し来てくれるお客さんもいる。
全国から店にやって来るさまざまな方にいろいろな話を聞くのは心から楽しい。

「南三陸のウニとタコは日本一です。
変わっていいことと変わってはいけないことがあると思うんです。
東京生まれの東京育ちですが、南三陸はぼくの田舎。
南三陸産の食材をおいしく食べてもらって、
みんなを笑顔にしたい。町を明るくしたいんです。」

そう語る岩田さんのまわりには、町の子どもたちも集まってくる。
一緒に遊んでくれる商店街のお兄ちゃんは、子どもたちに大人気だ。

町を明るくしたい、そんな思いが、だれにも負けない「いらっしゃい!」の力強い声になる。

Hiroshi Iwata

“Hello! Welcome!”
An energetic voice sounds from one corner of the Minamisanriku San San Shopping
Mall. The voice belongs to Mr. Hiroshi Iwata, 27 years old, who was born and raised in
a traditional area of Tokyo.
Six years ago, he started to work for the Horaku Shokudo restaurant, which his
grandmother had managed for 51 years. His grandmother’s long-established restaurant
was washed away by the tsunami one week before his graduation from a culinary school.
In the autumn of that year, his grandmother, who was close to 80, said that she would
like to reopen the Horaku Shokudo restaurant in the temporary shopping mall. She
thought, “Now is the time to gather our strength and stand tall.”
Since then, he has worked hard alongside his grandmother who wrestles daily with a
cast-iron pan, making dishes for their customers. He vows to preserve the taste of his
grandmother’s cooking.
Hiroshi prepares new dishes which were not on the menu before the disaster, such as
“Kira Kira-don bowl” that consists of different types of fish and shellfish.
“Sea urchin and octopus from Minamisanriku are the best in Japan. Although I was born
and raised in Tokyo, Minamisanriku is my home. I would like our diners to enjoy food
from Minamisanriku, and hope to bring a smile to all their faces. I want to help make
this town vibrant and happy.”
His fervent hope to revitalize Minamisanriku makes his voice much stronger than
anybody else. “Hello! Welcome!”

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