多くの方は車で南三陸町を訪れますが、実は公共交通機関で訪れても南三陸町は十分に楽しめます!今回は車なしで町内の美味しいものを食べに行き、学び、そしてパワースポットも巡る1泊2日の満喫コースをご紹介します。
ライタープロフィール
対木理恵フリーランスWebデザイナー/ウォーキングインストラクター。パソコン一つ、仕事をしながら世界29カ国を巡り、現在は、日本文化・自然の再発見が楽しく北海道を拠点にノマド生活を送る。また、知的障害児・者のスマイルウォーキング倶楽部にてウォーキング指導も行う。趣味は野鳥撮影、茶道、ラジオ体操。
目次
「南三陸町の旅、スタート!!」
仙台駅から高速バスでBRT志津川駅へ(10:50)
仙台駅から南三陸町までは高速バス1本で行けます。高速バス乗り場は仙台駅西口の「宮交仙台高速バスセンター」40番乗り場。JR仙台駅西口からバス乗り場まで徒歩約7〜8分ですが、仙台駅はバス乗り場が沢山あるので少し余裕を持って行かれる方がいいです。
「宮交仙台高速バスセンター」の中のきっぷ売り場で乗車券を購入。往復で購入すると300円お得!
宮交仙台高速バスセンター(広瀬通40番バス停前)
住所:仙台市青葉区中央1-6-35
電話番号:022-261-5333(9:00~19:00)
営業時間:乗車券販売窓口 6:50~21:00 / 待合室 6:50~23:20
南三陸町までは約1時間40分。眺めの良い景色を見ているとあっという間に到着。途中トイレ休憩もあって、車内には充電コンセントもあるので快適です。降車駅は「BRT志津川駅」。この駅が南三陸町の中心部になります。
さんさん商店街「しお彩」でランチ(13:00)
到着後、まずは腹ごしらえ!バスを降りるとすぐに、美しい南三陸杉を使用した建物の「さんさん商店街」が見えます。飲食店や雑貨屋さんなど28店舗がずらりと並ぶ中、今回は「食楽 しお彩」へ。メニューが豊富でどれも美味しそうで悩みましたが、気になった「親方の気まぐれ丼」を注文!
何が来るか分からない楽しさの中ワクワクしていたら、種類豊富な豪華な海鮮丼がきました。やっぱり南三陸町、新鮮な海の幸に感動!美味しすぎてあっという間にペロリ。
食楽 しお彩
住所:南三陸町志津川五日町201-5(さんさん商店街内)
電話番号:0226-46-1087
営業時間:昼11:00~14:00/夜17:00~21:30
定休日:火曜日(月曜日は昼のみ営業)
「2011年の東日本大震災について学ぶ」
「まちあるき語り部」で東日本大震災のお話を聞く(14:00)
昼食後は、事前に予約していた「まちあるき語り部」へ。「さんさん商店街」の中にインフォメーションがあり、そこで「まちあるき語り部」の方が待っていてくれました。荷物はここのインフォメーションに無料で預けられます。
「まちあるき語り部」の方と一緒に、町を襲った津波の脅威が分かる旧防災対策庁舎を訪れ、復興祈念公園を歩きながら、震災当時のお話や、震災前と今の町の様子、そしてどのように復興してきたか、写真も交えながらとても丁寧に約1時間お話いただきました。
ニュースやネットだけでは分からない当時の状況や、津波の恐ろしさ、実体験を聞ける貴重な体験。知らなかったことを深く学ばせてもらいました。離れた地域で普通に生活しているとどうしても薄れてきてしまう震災のこと。忘れてはいけない、そしてこのことを次に繋げていく大切さを改めて感じました。
まちあるき語り部
利用時間帯:9:00〜16:00
所要時間:60分
ご利用人数:1名〜30名
期間:通年
予約:観光協会公式予約サイト「みなたび」
https://minatabi.good-travel.info/provider/activity_plan?providerId=10&planId=6
インフォメーションへ戻り、荷物を受け取ってタクシーを手配してもらいました。本日の宿「下道荘」へ。徒歩だと約30分くらいですが、タクシーだと約5分で990円。今回はちょっと疲れていたのでタクシーで正解。レンタサイクルもあったので、お天気も良くて荷物が少なければ自転車もいいですよね。
「食事が楽しみ!若旦那が漁師さんの宿」
漁師さんが営む民宿「下道荘」(16:00)
宿は、若旦那が漁師さんという食事が人気の「下道荘」。到着後、若旦那と女将さんが笑顔でお迎えしてくれました。とてもアットホームな雰囲気に気持ちがホッ。お部屋は綺麗で、窓から海も一望できるとても素敵な雰囲気でした。
サンセット散策(17:00)
せっかくなので日が暮れる前にサンセット散策へ行くことに。カメラを持って、宿からすぐ近くの防波堤を歩いていると、ちょうど日が落ちていき、志津川湾と漁船が夕陽に包まれとても癒される美しい光景が見れました。
新鮮な美味しい旬の食材が並ぶ夕食(18:30)
楽しみにしていた夕食!さすが漁師さんの宿、味もボリュームもビックリ。牡蠣もホタテもつぶ貝も釜飯もお鍋も焼き魚も、志津川湾のめぐみいっぱいのお料理は美味しすぎてお腹いっぱい、大満足でした。
海を眺めながらお風呂(20:30)
お風呂はなんと24時間入浴可能。時間を気にせず気兼ねなく入れるのはとても嬉しいですね。そしてお風呂からも海が眺められる最高のロケーション。部屋に戻ってからものんびりと過ごし、1日の疲れも取れたところで眠りにつきました。
民宿 下道荘
住所:南三陸町志津川字袖浜146-3
電話番号:0226-46-6318
料金:1泊2食8,030円(税込)~
部屋数:12部屋
予約:観光協会公式予約サイト「みなたび」
下道荘|素材にこだわる漁師の宿の料金一覧・宿泊プラン一覧 – みなたび | 宿泊予約 アクティビティ(旅ナカ体験)予約 【南三陸町観光協会公式】 (good-travel.info)
【2日目】
「歴史あるパワースポットを巡る!」
下道荘で朝食(7:00)
朝は、鳥の鳴き声を聞きながら気持ちよく起床。
朝食も美味しくいただきました。嬉しい家庭料理の食事。お米も美味しくて、尋ねると、なんと漁師さんもやりながらお米も作っているとの事。驚きです!
樹齢800年の太郎坊の杉を発見(8:00)
朝食後はパワースポット巡り。「下道荘」を出て「荒島」に歩いて向かう途中、荒沢神社という神社を発見。ここにはなんと「太郎坊の杉」という樹齢800年の杉がありました!宮城県の天然記念物に指定されているそうで、その歴史ある巨木の佇まいは圧巻でした。歩いていたからこそ見つけれた神社。こういう発見が車とは違う楽しさの一つですよね。
荒沢神社(太郎坊の杉)
住所:南三陸町志津川字袖浜56
歩いて渡れる島「荒島」(8:30)
荒沢神社から約10分ほど歩くと見えてくる「荒島」。桟橋を歩いて渡れて、弁才天の島として漁業者から信仰されてきた島。鳥居は震災後に再建され、階段を上がっていくと神秘的な森になっていて、小さな島でありながら、3つの植生の森が共存しているんです。島の頂には荒嶋神社があり、そこでお参り。降りる際の、海と町を見渡す景色もとても綺麗でした。
荒島(荒嶋神社)
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川旭ケ浦
立ち並ぶモアイ像とモアイ岩(9:00)
そしてここには、ずらりとモアイ像が並んでいます。モアイ像は、チリとの友好の証、震災復興のシンボルなんです。
そしてサンオーレ袖浜を歩いて民宿へ戻る途中、岩があるのですが、これもよくよく見ると横に寝ているモアイの顔!岩の名前も「モアイ岩」なんです。どの角度が一番モアイに見えるか!歩きながら何枚も写真を撮りました。
モアイ岩(サンオーレ袖浜)
住所:南三陸町志津川袖浜1
「南三陸産食材のお料理とワインで楽しむランチ」
南三陸ワイナリーでお土産&ランチ(10:30)
民宿に戻りチェックアウトしてから、今回はお天気が良かったので20分ほど歩いて「南三陸ワイナリー」へ。2020年に設立された町内初のワイナリー。この施設で醸造されたワインは地元食材との相性もピッタリ。
おしゃれな店内ではランチもやっていて、この時は「わかめ羊のラグーパスタ」(サラダ・スープ付き)。ワインも一緒に頂きました。帰りはバスで良かった〜。
お土産に赤ワインと、気になった三陸海藻バターを購入。陸上で育てた稀少海藻など贅沢に使用していて香りもアクセントになってすごく美味しいバターでした。ちなみに「南三陸ワイナリー」は事前に予約すれば、無料で醸造棟内見学ツアーもしてもらえます。
南三陸ワイナリー
住所:南三陸町志津川字旭ケ浦7-3
電話番号:0226-48-5519
Shop & Kitchen営業時間:水〜金 13:00-18:00/土日祝 10:00-18:00
定休日:月・火曜日(祝日の場合翌日)
※日時限定でランチ営業中。詳細はHPから
「旅もそろそろ終わり!最後にお買い物と美味しい珈琲」
「雑貨と珈琲の店サタケ」で自家焙煎珈琲(13:00)
ワイナリーを出て、「さんさん商店街」にある自家焙煎珈琲のサタケへ。店内でもゆっくり頂けますが、今回はテイクアウト。珈琲は一つ一つ丁寧にドリップしてもらえるので、その間店内の雑貨を見てお土産選び。ハンドメイド雑貨や海外のものも取り扱っていてとても可愛い店内。
雑貨と珈琲の店サタケ
住所:南三陸町志津川字五日町201-5(さんさん商店街内)
電話番号:0226-28-9465
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日(その他不定休あり)
高速バスで仙台駅へ(13:33)
あっという間に帰る時間になり、来た時と同じBRT志津川駅バス停へ。サタケの珈琲を帰りのバスのお供に仙台に戻りました。車がないと行けないと思っていた南三陸町も色々と巡れて、発見もあり、美味しいものも食べれて、バスだとお酒も飲めて濃厚な1泊2日でした。楽しかった南三陸町、またすぐにでも訪れたいです!
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