埼玉県立いずみ高等学校様【SUP・カヤック】実施レポート

■実施概要

【日時】2023年10月24日 9:10~11:40

【団体】埼玉県立いずみ高校様 

【人数】25名

 

 森、里、海と狭いエリアに自然が凝縮している南三陸町。海の体験としては、漁師さん案内のもと漁船に乗って養殖業の見学をする「漁業体験」が教育旅行として人気コンテンツですが、自然をより満喫することのできる「カヤック」や「SUP(スタンド・アップ・パドル)」、「スノーケリング」などのマリンアクティビティを体験することもできます。

 プログラムを主催するのは、戸倉地区にある「南三陸・海のビジターセンター」を拠点に活動する「おきなくらEELs」。石巻・登米・南三陸・女川エリアの「自然であそべる・学べるプログラム」をおこなっています。

 おきなくらEELsのプログラムのガイドを務めるのは、「自然体験活動リーダー(NEAL)」の資格を持ち、トレーニングを重ねたメンバーです。会社員や団体職員、自営業、漁師など多様な職業をもつメンバーであることも特徴のひとつ。プログラムに参加して楽しみながら、普段はなかなか接することのできない南三陸町民と触れ合うことができるのも魅力です。

 心地よい秋晴れのなか、カヤック、SUPを希望した25名がビジターセンターに訪れました。まずは更衣室で着替えを済ませます。ビジターセンター内の男女別更衣室には鍵付きロッカーが27個、シャワーブースが3室あるためセキュリティもばっちり。プログラム前の着替えや、プログラム後のシャワーが利用できるため、次のプログラムにも支障なく参加できるのもうれしいポイントです。またライフジャケットやウェットスーツ、靴などもすべてレンタルできるので初心者でも安心です。

 

 SUP参加者はウェットスーツに着替え、いよいよ海へ。ビジターセンターから防潮堤を挟んで目の前にある坂本海岸がスタート地点です。準備体操や各種道具の説明、乗り方のレクチャーを受けると、いよいよ実際に海へ繰り出します!
 この日は波も穏やかで、スーッと水面をすべっていくような感覚に、学生たちも「気持ちいい〜!」と思わず声をあげます。最初は恐る恐る膝立ちで漕いでいた学生たちもすぐに立ち上がって左右自在に漕げるようになっていました。

 

 カヤック参加者も説明と乗り方、準備体操を終え、ライフジャケットをしっかりと装着するといよいよ海へ。二人乗りのカヤックにペアで乗り込んで海へと繰り出していきました。二人乗りだからこそパドルを漕ぐタイミングを息を合わせて揃えることが大切。こちらのメンバーもすぐに慣れて順調に進んでいきます。

 この日は波も穏やかだったため、SUP・カヤック共に沖合へ500mほどの位置にある無人島の竹島をぐるっと周って帰ってくるコースとなりました。その日の天候や参加者のレベルに合わせて経験豊富なガイドがコースを決定していくので初めてでも安心。
 海底が見えるほど透明度が高かったこの日の志津川湾。ガイドからはウニが海藻を食べ荒らしてしまう磯焼け問題や、志津川湾で水揚げされる海産物、定置網漁で穫れる魚など南三陸町ならではのお話が海上であったそうです。

 

 今回のいずみ高校のみなさんは修学旅行として南三陸町を訪れました。例年だと沖縄に行っていた修学旅行でしたが、先生たちの「震災学習をしたい!」という想いもあり、南三陸町へ訪れることになったそうです。
 「震災学習を中心にしながらも、さまざまな体験アクティビティができる南三陸町は非常に魅力的。SUPやカヤックなどのマリンアクティビティができて貴重な経験になった」とお話してくれました。

 

 約1時間の体験を終えた生徒たちからは満面の笑みがこぼれています。 
 「海の中を覗くとヒトデやクラゲが見えた!」 
 「埼玉県は海ないから、こういう体験ができるのがうれしい」
 「カヤックを漕ぐ時に、思っていたよりも二人でタイミングを合わせるのが難しかったけど楽しかった」  
 「初めてSUPに挑戦して、難しそうと思っていたけれど、慣れれば簡単だった。漕いでて、めっちゃ気持ちよかったです」
と大好評!

 普段の生活では、なかなか見られないダイナミックな景観を楽しみながら、生き物や自然について学び、新鮮な刺激がいっぱいのSUP・カヤック体験に挑戦してみませんか?

コメントを残す