親子で学ぶ再エネバスツアーin南三陸【南三陸BIO施設見学プログラム】体験レポート_2025年

【日時】2025年9月15日(月)

【主催】宮城県(企画実施:株式会社宮城テレビ放送様)

【対象】宮城県在住の小学5~6年生児童と保護者様

【人数】42名

 宮城県主催のバスツアー企画「親子で学ぶ再エネバスツアー in 南三陸」において、「アミタサーキュラー 南三陸BIO」に親子の皆さまがお越しくださいました。

 本ツアーでは、町内の家庭・食堂・民宿から出る生ごみ・し尿を発酵処理し、バイオガスと液体肥料を生み出すバイオガス発電施設「南三陸BIO」を見学。生ごみの分別・収集に町全体で取り組む仕組みから、実際にエネルギーが生まれる工程までを、工場見学と解説を通して学びました。

 本ページでは、ツアーの一部である【南三陸BIO施設見学プログラム】の様子をレポートとしてご紹介いたします。

再生可能エネルギーとは

 施設見学に先立ち、今回の学習ツアーのテーマである「再生可能エネルギー」について「学びの里 いりやど」でイントロダクションを受けました。枯渇せず繰り返し利用できる再生可能エネルギーを生み出すバイオガス発電。身近な物の中でいったい何が再生可能エネルギーに変わるのかを考え、親子で意見を出し合うワークショップも行われました。

南三陸BIO 施設見学

 イントロダクションを終えた後は、実際にバイオガス発電施設「アミタサーキュラー南三陸BIO」を訪問。南三陸BIOの岡田所長よりバイオガス発電のしくみについて解説をいただきました。

 町からは1日あたりおよそバケツ300個分の生ごみが南三陸BIOへ届き、液体肥料とバイオガスに生まれ変わります。生ごみの分別や収集は町民の協力なくしては成り立たず、まさに地域と一体となった循環型の取り組みであると岡田所長は語ります。

 こうして生産された液体肥料は、春になると散布車で町内の田畑へ撒かれていきます。この肥料で育ったお米は「めぐりん米」と呼ばれ、町内で親しまれるお米となります。

 質問コーナーでは、南三陸BIOの取り組みに関心を寄せた子供たちから、次々と質問が寄せられました。「生ごみ以外もエネルギーになりますか?」「アミタさんは他にどんなことをしているの?」「ごみバケツにクマは寄ってこない?」といった鋭い問いかけに、施設見学を経た子供たちの学びへの意欲と好奇心の高さが感じられました。

 施設見学の最後には、施設で生産されたバイオガスを子供たちが受け取りました。このガスはツアー後半のワークショップで活用される予定です。その後、「めぐりん米」を受け取り、皆さんはバスに乗り込んで次の行程へと向かいました。バスツアー自体は続きますが、【南三陸BIO施設見学プログラム】の様子をお伝えする本レポートは以上となります。

 

 【南三陸BIO施設見学プログラム】は学校・企業様などの校外学習・研修旅行としてご参加いただけます。住民の協力による生ごみの分別・収集から、それがエネルギー・液肥へと生まれ変わるまでの流れを学べるプログラムです。南三陸町バイオマス産業都市構想の中核を担う南三陸BIOの仕組みを体感できる、研修プログラムとして最適な内容となっておりますのでぜひご検討くださいませ。

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