実施概要
【日時】2026年5月26日(火)
【団体】川崎市立柿生中学校
【人数】144名
川崎市立柿生中学(関東)
川崎市立柿生中学校は関東圏に位置する中学校であり、今回が南三陸町での初めての校外学習となりました。今回の校外学習では、南三陸町の自然・文化・産業・防災など、多彩な学びを体験できる4つのコースを設定。生徒の皆様はそれぞれの希望コースを選択し、南三陸町ならではの体験活動に参加されました。本レポートでは実施された4コースのうち、2つのコースの様子を抜粋してご紹介いたします。
南三陸町実施スケジュール
■5月26日(火)
午前:「語り部による学びのプログラム(講話+バス)」
午後:※以下の4コースに分かれて体験活動を行いました。
①「海から学ぶプログラム~漁業体験~」+「農作業体験」
②「海から学ぶプログラム~漁業体験~」+「化石発掘体験」
③「潮工房(海水から塩づくり)」+「山から学ぶプログラム」
④「杉枝スプーン・フォーク作り体験」+「まゆ細工体験」
※本レポートでは「②・④」の様子をご紹介します。
体験レポート
≪ コース②(漁業×化石)≫
◎海から学ぶプログラム~漁業体験~
※プログラム詳細はこちらから



「海から学ぶプログラム」では昔から南三陸町を支える基幹産業「漁業」について体験いただきました。
生徒の皆さんは漁船へ乗り込み、湾内を周遊しつつ海上から漁場を見学。陸上からは見る事の出来ない景色に囲まれながら、牡蠣の養殖棚など、実際の漁業を間近で学びます。下船後、その感想を次に乗船する生徒へ楽しそうに伝える姿からは、船上での体験が印象深いものとなったことが伺えました。
プログラムでは、紙芝居による南三陸の海と漁業に関する解説、漁師が日常的に活用するロープワーク実習なども実施。地域の産業について実地で理解を深めている様子でした。特に、生きたウニとのふれあいでは、最初は恐る恐る棘へ手を伸ばしていた参加者も、次第に興味深そうに掌の上に乗せて観察していました。
体験の最後では、漁師の皆さんが育てたワカメと一般的なワカメの食べ比べに挑戦。味や食感の違いをよく確かめ、約6割の参加者が見事に正解を当てる結果に。南三陸の水産物の魅力を味わう締めくくりとなりました。
◎化石発掘体験
※プログラム詳細はこちらから



化石発掘体験では、町が有する魅力の一つである「化石」について実地で学びます。実は、南三陸町は約2億5,000万年前の地層から希少な化石が産出されてきた日本有数の化石産地であり、現在も研究者による調査が行われています。
体験は化石と町に関するイントロダクションから始まり、その後は発掘現場での化石発掘へと進みます。最初は化石と岩石を見分けることに苦戦していた生徒たちも、講師から教わった鑑定のポイントを参考にしながら、植物化石やアンモナイトなどを発見。見つけた化石を互いに観察し合い、その特徴について話し合う様子も見られました。中には、日本で南三陸町のみで発見が確認されている希少な化石「のうとう類(写真右)」を見つける場面も。
発見した化石は1人1点まで持ち帰ることができます。化石という太古の痕跡から、かつて南三陸町に広がっていた自然や生き物たちの姿に想像を膨らませ、太古の地球の歴史を身近に感じる学びの機会となりました。
≪ コース④(杉枝スプーンフォーク×まゆ細工)≫
◎杉枝スプーンフォークづくり
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杉枝スプーン・フォーク作り体験では、南三陸町の名産材である「南三陸杉」を使用し、オリジナルのカトラリー製作に挑戦していただきました。
参加者の皆様は、小刀で杉枝を少しずつ削りながら形を整え、最後にやすりをかけて仕上げていきます。慣れない作業に苦戦する様子もありましたが、次第にコツを掴み、集中して取り組んでいました。
完成した作品にはそれぞれの個性が表れます。木材ならではの木目を活かすデザインに仕上げる生徒や、持ち手を握る自分の手に馴染むよう丁寧に削る生徒など、一つとして同じものは無いオリジナルのスプーン・フォークが出来上がりました。
作品はお持ち帰りいただけます。杉枝スプーンフォーク作り体験は、南三陸杉を実際に手に取り加工することで、地域産業への理解を深める体験として生徒の皆さんへ提供されました。
◎まゆ細工体験
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まゆ細工体験はひころの里シルク館にて実施されます。シルク館が位置する入谷地区は、仙台藩における養蚕発祥の地であり、かつては絹産業が地域の暮らしに寄り添って支えていました。体験ではそうした歴史・文化を内包する繭を活用して、伝統的な「まゆ細工」づくりに挑戦していただきます。
生徒の皆さんには、花をモチーフにしたコサージュやウサギをかたどった作品など、それぞれ決められたまゆ細工を製作してもらいます。繭を切ったり貼り合わせたりしながら、繭へ細かな装飾を丁寧に施していきます。制作中は、柔らかな繭の質感を活かしながら、細かな作業にも集中して取り組む様子が見られました。
体験中、一足早く制作を終えた方は、シルク館内の展示室も自由にご見学いただけます。養蚕や絹産業の歴史を辿った展示を通じて、今まさに自分たちが触れている地域の文化・産業の成り立ちについて、実感と共に学びを広げているご様子がそこにはありました。
