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海とともに、
生きるまち。

19.鮭

10月下旬、鮭は長い長い旅を終えて帰ってくる。人々は梁で鮭を捕獲して、卵を取り出し、稚魚に育て、放流する。
4年後、長い旅を終えて、南三陸の川に帰ってくるのは、その約1%にすぎない。
 
そもそも自然界では鮭の卵が稚魚に育つ確率は1%以下とされている。
しかし、人の手を加えると、その確率は一気にあがり、8割から9割が稚魚に成長できる。
 
成長した稚魚は、2月から4月半ばまでの間に水尻川と八幡川に放流される。
南三陸生まれの稚魚たちは、5月中旬頃まで滋養豊かな志津川湾で、栄養を補給し長旅に備える。それから太平洋を北上し、最初の1年はオホーツク海で過ごす。
次の1年はさらに北上してベーリング海へ、3年目はカナダ寄りのアラスカ湾で過ごす。小さな体で海を泳ぎ切った鮭は、4年目くらいには再びオホーツク海まで戻り、産卵の準備を整えて三陸沖を南下してくる。
 
志津川湾沖で、鮭は生まれた日(採卵日)に川に遡上する準備をする。
鮭が湾沖で真水を吸うと、体表は「婚姻色」と呼ばれるまだらの色に変わるという。雄は鼻が曲がり歯も鋭くなる。彼らは生まれ故郷の川のにおいを辿りながら、生まれた川に帰ってくるのだ。
いよいよ川に近づくと雌のおなかにぎっしり入っていた筋子状の卵はほどけてルビーのような玉になる。
 
奇跡的ともいえる稀少な確率で生き残り、長い道のりの旅で生き残った鮭たちは、子孫を残すためにぼろぼろになりながらも、最後の力をふりしぼって川を上る。満潮や干潮は関係なく、網を食いちぎっても産卵のために、川を遡ろうとするという。
 
南三陸の秋の川では、鮭たちの生命のバトンタッチのドラマが繰り広げられている。

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