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海とともに、
生きるまち。

18.タコ

まだ夜が明けきれぬ志津川湾に小舟が浮かぶ。
海底に沈めておいたタコカゴをひとつひとつ、漁師たちはウィンチで引き上げる。

海底までは10メートルあまり。
タコカゴにかかったタコを取り出すと、ネットに入れる。ネットはあらかじめ筒にかけておき、タコを放り入れ、素早くネットの口を絞って縛り、海水が入った船倉へ次々と投げ込んでいく。
ネットを食い破ってしまうくらいどう猛なマダコは、ミズダコより目の細かいネットに入れる。空になったカゴに、改めてサンマやサバなどのエサを仕掛けて、再び海に投入する。

漁師たちはひたすら、この作業を繰り返す。夜明けから昼頃まで、この作業が続くこともあるという。
 
タコは年中獲れるが、アワビ漁が開口する11月頃からは、正月のタコの需要に応えるため一段と漁に熱が入る。

志津川湾のタコの味は格別だ。淡泊な味だからこそ、その風味の差が際立つ。
タコは食べているエサによって風味が変わることが知られている。調査によると、志津川湾のタコはアワビを多くエサにしていることがわかっており、それが志津川湾のタコの味や歯ごたえが評価される要因だと考えられている。
ミズダコはやわらかく、マダコは歯ごたえがある。

南三陸町内の魚屋の店先では、大きな干しダコやゆでダコを年中見ることができる。 
最高級ブランドの志津川湾産タコの旨みを、ぜひ一度味わいたい。

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