渋谷教育学園幕張中学校様【今日から実践できる「防災1アクション」を持ち帰る簡単ワークショップ】実施レポート

■今日から実践できる「防災1アクション」を持ち帰る簡単ワークショップ 
■実施概要
【日時】2022年10月13日 9:30~10:30
【団体】渋谷教育学園幕張中学校様
【人数】116名

 

2022年10月1日、南三陸町に震災伝承館、南三陸3.11メモリアルがオープンしました。

東日本大震災で被災した地域住民の証言や写真、映像などの資料を保存する他、メインコンテンツとして、自分自身のこととして自然災害について学び合う、ラーニングプログラムを提供しています。
そのプログラムの1つである、『今日から実践できる「防災1アクション」を持ち帰る簡単ワークショップ』受講の様子を紹介します。

今回は参加人数が多かったため、南三陸3.11メモリアルから少し離れた、町内の施設でワークショップを行いました。

 

最初にオープニング映像が流れて、南三陸3.11メモリアルのスタッフから、ワークショップのゴールや進め方について、説明がありました。

「このワークショップでは、あなたオリジナルの『防災1アクション』を決めてもらいます。この『防災1アクション』は、学校や自宅など、自分が普段生活している中で実践できる、防災を意識した1つの行動のことです。これから、被災された方々の実体験を証言してもらった映像をご覧いただきます。その証言を参考にして、あなたの『防災1アクション』を決めましょう」

 

いよいよワークショップ開始です。
最初に、災害に遭ったときの「現時点での備え」を個人個人で書き出してもらいました。各自で日頃の備えを思い起こして、「学校で、半年に1回くらいの頻度で避難訓練を行なっている」「水や乾パン等の非常食を家庭で備蓄している」などを書いている様子が見られました。
なかには、普段日常でしている備えは「特になし」と書いている参加者の方も見受けられました。

つぎに、被災した住民のケーススタディ動画を視聴します。
動画は「学校で避難生活を送ることになる」、「学校が避難所になり、地域の人々が避難してくる」、「学生も当事者で果たせる役割がある」の3つのテーマごとに2つのケースを紹介しています。

 


証言者の1人、当時中学生だった女性は、震災が起きたとき学校にいて、そのまま学校で避難所生活を送ることになりました。

また、別の証言者、当時中学生だった男性は、授業で制作したあるものが、被災当時、役に立ったと語ります。

 

参加者の皆さんは、真剣に映像を見ながら、メモをとっていました。自分達と同じ中学生の被災経験は、自分事としてイメージしやすかったようです。

 

ケーススタディ動画を視聴した後、周りの人と自分の考えを共有し合い、防災1アクションを決めていきます。

 


「家族で、いざ震災が起きたときの避難所や連絡のとり方を確認しておく」
「学校内で防災、防寒に使えそうなものを書き出しておいて、いざ、災害が起きた時焦らないようにする」
各自、自分がすぐに実践できそうな、防災1アクションを決めることができました。

 

最後に数人の参加者が自分の防災1アクションを発表しました。
今回のワークショップは、防災1アクションを決めて終わりではありません。
お家に帰って、普段使っている勉強机や冷蔵庫などに、防災1アクションを書いたワークシートを貼り、実際に実行することがこのワークショップのゴールになります。

 

南三陸3.11メモリアルのスタッフは、
「今回決めた防災1アクションをきっかけに、小さな行動を積み重ねていくことを期待しています。その積み重ねが、実際に自然災害に見舞われたとき、自分と周りの大切な人の命を守ることにつながります」
と伝えて、南三陸でのワークショップは終了しました。

自然災害は、いつどこでどんな状況で起こるかわかりません。
発災時、携帯電話が使えなくなる、家が被災して戻れなくなるなど、日常では考えられない困難な状況を、南三陸町の住民は経験しました。住民の証言映像や友達と話し合っていく中で見つけた、自分の防災1アクション。これを普段の生活の中で、まずは実行していくことが大切です。

 

今回参加された皆さんが、南三陸から自宅へと帰った後、防災1アクションを実践することで、防災への意識を高めていくきっかけになれば幸いです。

【今日から実践できる「防災1アクション」を持ち帰る簡単ワークショップ】詳細についてはコチラから

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